SNS全盛時代に学ぶ 明石家さんまの金言「丸裸にならない」
たとえば、警官の目の前で白い粉の入ったパックをわざわざ落として逃走する、いきなりチェーンソーを持ち出して誹謗中傷を繰り返すなど想像以上の非常識さ、またあおり運転や暴力、不法侵入などの違法行為は、迂闊に丸裸になって頼まれもしない素の自分をさらけ出しているか、品格に著しく欠けて素行の悪さが出ているか、要するにそのどちらかでしかないのは普通の社会人なら誰でもわかるだろう。
つまるところ、社会人として順守すべき法律を含むルールやマナーと、ネット利用におけるリテラシーとは通底するということなのだが、ネットがあくまで現実社会の一部でしかないことを思えば、それも至極当然である。
ただ、ややこしいのは、フェイクも込みで丸裸になること、あるいは品格の有無が炎上マーケティングにも多用されていることだ。海外の例だが、わかりやすいケースなので引いてみる。
今年2月、アメリカの大物ミュージシャンであり、凄腕プロデューサーでもあるクインシー・ジョーンズが炎上した。当時84歳、まもなく85歳にならんとするジョーンズは雑誌「ニューヨーカー」のロングインタビューを受けたのだが、そのなかで毒舌にとどまらない暴露話を連発。それが「迂闊で」あり、「品がない」と指弾されてしまったのだ。 (つづく)