視聴率首位も視野「3年A組」は数字が評判に追いついた
今期の連ドラも終盤に向かっているが、「結局、昨年10月から継続の『相棒』(テレビ朝日系=水曜夜9時)がひとり勝ち状態」(テレビ誌記者)で、業界内ではこれといった“ヒット作なし”というムードが漂っている。
そんな中で唯一、中盤に初回の数字を上回る数字を連発しているのが「3年A組~今日から皆さんは、人質です」(日本テレビ系=日曜夜10時30分)だ。
「放送翌日の月曜日、学校や職場で話題になることも多いようです。これまでの平均視聴率では4~5位につけていますが、中盤以降の数字の伸びを見ると、最終的に今期ナンバーワンに躍り出る可能性も十分ある。日テレの連ドラは昨年散々でしたから、局内は盛り上がっています」(日テレ関係者)
「3年A組」好調の理由については「メッセージ性」や「主演の菅田将暉や生徒たちの熱演」など様々な分析がされている。が、「メディアが指摘するほど、今の視聴者は“視聴率”を意識しません」と、テレビコラムニストの亀井徳明氏はこう話す。
「『視聴率が~』『出演者が~』『脚本が~』『演出が~』と語るネット民もいますが、実際は、ほとんどが『面白いから見る、ただそれだけ』という意見です。見る世代も見る理由もドラマによって違うのは当たり前で、全世代のリアルタイム視聴者を対象にした“世帯視聴率”は視聴者にとっては意味がない。昨年話題になった『おっさんずラブ』(テレ朝系)だって平均視聴率は4・0%ですからね」