若手俳優が続々出演 時代劇映画はNHK大河への大事な“伏線”
「まんぷく」に続く100作目となる「なつぞら」も絶好調のNHK朝ドラ。演技達者な子役に続き、主演の広瀬すずを囲むぜいたく過ぎる脇役陣。今後もかつての朝ドラのヒロインが登場するなど話題は尽きない。一方で大苦戦しているのが大河ドラマ「いだてん」。日本人初の五輪出場を果たした金栗四三の奮闘を描く前半。放送1カ月足らずにして危険水域を超える1桁の視聴率。原因はいろいろ取り沙汰されているが、端的に「わかりにくい」という声が多い。
ドラマの中で金栗のいた明治とビートたけし演じる古今亭志ん生が高座で振り返る昭和の時代が交互に出てくるなど、毎週見ている人も戸惑うほど。従来の大河の型を変えて凝った演出にしたのかもしれないが、策に溺れた感もする。従来の大河のように誰もが知っている歴史上の人物だったら、多少のわかりにくさもカバーできるが、なじみの薄い主人公の物語。途中参加ができないのも低視聴率の要因だと思う。今後、話題の俳優の登場に宣伝活動も積極的に行われても、厳しい状況は変わらない。
来年は明智光秀を主人公にした「麒麟がくる」。明智のイメージを覆すようなドラマに対する期待感と「まんぷく」で好演した長谷川博己の主演。すでに来年の大河に期待している人もいるそうだ。