やっぱり落語家は貧乏?「二つ目」昇格後は試練がいっぱい
どーも、埼玉ではそこそこ人気あるのに東京で独演会やるとお客が入らない三遊亭鬼丸です。今週末(14日)、浅草の蔵前警察署で一日署長を頼まれてるんですが、人は集まるのでしょうか、不安な日々を過ごしてます。
さて先週は前座が意外と貧乏じゃない噺をしましたが、今回はだからといって裕福じゃない噺をしましょう。前座の頃は少ないながらも決まった給金をもらい先輩からの仕事があると言いましたが、その前座期間は4~5年で終わりを告げ二つ目という階級に昇進します。ここで環境が大きく変わるのは芸人としてほぼ一人前として扱われるということです。
自分の名前で仕事を取ることを許され、商品として世に出なければなりません。卵から稚魚までは師匠の元で守られてましたが、いよいよ放流された状態とでも言いましょうか。となると生活がありますから落語の仕事だけではなく、司会に余興、賑やかし。南京玉すだれや百面相といった余芸を覚えるのもこの頃です。ギャラの交渉も自分でやるため、時には悪徳主催者に煮え湯を飲まされ、時にはもっと予算があったのかと安売りしたことにじだんだ踏んで悔しがるなんてことも。有り余る自由な時間に堕落をし落ちていくものも数知れず。真打ち昇進に向けネタの数を増やすために勉強会を始めるも集客に苦労し、50人収容の会場でお客が10人、そのうち血縁者が7人なんて悲劇も。