平均視聴率が示す「松坂桃李&吉高由里子」両ドラマの成功
4月クールの連ドラでは、17日の最終回に視聴率13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した窪田正孝主演「ラジエーションハウス」(フジテレビ系)の健闘が光り、1話完結の医療モノの強さを改めて見せつけた。
もっとも、いまどき面白ければ録画や配信でも見る人は、見る。「一般視聴者にとって数字はさほど意味を持たない」(テレビ誌ライター)し、それが作品の評価を表すものでもない。
テレビコラムニストの亀井徳明氏が言う。
「見やすい1話完結モノではない作品は、たしかに、“リアルタイム視聴”に結び付きにくい。でも、数字上は苦戦しているように見えても、“失敗”とは言い切れないドラマもあります。初回視聴率と全話平均に注目すると、それが見えてきます」
たとえば、25日に最終回を迎える松坂桃李主演の「パーフェクトワールド」(同)は初回6.9%で、平均6.29%。吉高由里子主演の「わたし、定時で帰ります。」(TBS系)は初回9.5%で、平均9.39%。初回と平均の差が1ポイント以内で、亀井徳明氏は「これは成功と言っていい」とこう続ける。