娘「在籍当時は全員がライバルでしたが今はとても仲良し」
今春も伝統のグレーの制服に身を包み、40人の新入学生が宝塚音楽学校の門をくぐった。入学式で1期先輩の本科生から左胸に校章を着けられると、目を潤ませる生徒も見られた。
「私もそうされたはずなのですが、あまりよく覚えていないのです」
笑いながらマミさんがこう続ける。
「3月の合格発表で、掲示板に自分の名前と受験番号を見つけた時が一番うれしかった。母も発表に付いてきてくれたのですが、一緒になって喜びました」
高校の同級生が大学進学などを決める中、北嶋さんは進路を“宝塚一本”に絞って挑戦。それだけに合格の喜びはひときわ大きかったようだ。
宝塚には幼い頃からピアノなどの稽古を積み、努力して入学してくる少女もいれば、天性のスター性を備えて制服に身を包む生徒もいる。
「1期下の檀れいさんは入学した当初からきれいさが際立っていましたね」(マミさん)
母の芦屋さんが後を続ける。