著者のコラム一覧
大高宏雄映画ジャーナリスト

1954年浜松市生まれ。明治大学文学部仏文科卒業後、(株)文化通信社に入社。同社特別編集委員、映画ジャーナリストとして、現在に至る。1992年からは独立系を中心とした邦画を賞揚する日プロ大賞(日本映画プロフェッショナル大賞)を発足し、主宰する。著書は「昭和の女優 官能・エロ映画の時代」(鹿砦社)など。

「アナと雪の女王2」ハリウッド娯楽に反トランプ姿勢鮮明

公開日: 更新日:

 大ヒット中の「アナと雪の女王2」は、反トランプを意識した作品である。ディズニーが誇るファンタジー超大作を見ながら、その感を強くした。何とも凄いことだと思う。作品を見る世界中の少なからぬ人びとが、そのことを心の底から感じるだろうと推測されるからだ。

 そもそも前作から受け継がれるエルサ女王が放つ氷の束こそ、地球温暖化への警鐘ではないか。

 今回は、彼女の魔力が森の精霊による猛火を次から次へと消し去っていく。それはまるで、温室効果ガス削減を目標とするパリ協定から脱退したトランプ大統領に対し、真っ向勝負を挑んでいるかのごときであった。

 話の中心軸が、さらに重要となる。エルサはなぜ魔力を持つに至ったか。そこに話の力点が置かれている。当然、彼女の父と母の出会いにヒントがある。2人の出会いは、味方と敵という分断の構図に楔を打つ。分断の廃絶にこそ、エルサの魔力の源泉があるのだ。ここは、本作のもっとも注視すべきシーンとなろう。

 この描き方は、トランプだけを意識しているわけではない。世界規模で広がる分断、差別、自然破壊などに対してもその矛先は向かっていると見るべきだろう。前作以上ともいえる壮大なファンタジー描写を基軸にしつつ、その強い意志が息づいているのだ。

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