寅さん、欽ちゃん、たけし…みんな普段は物静かなタイプ
でもやっぱり才能があったから、20代の若さで「浅草新喜劇」を立ち上げて、「デン助劇場」の前の時間にやっていたんだよ。その後、「コント55号」を組んでからはあの活躍さ。
今になって思えば、渥美さん、萩本さん、たけしと、3人とも普段は物静かなタイプだったなあ。
萩本さんの師匠の東八郎さんは、本当に優しい人でね。「今日のくじらは明日への力」なんて言って、陽気な酒だったね。せがれの東貴博(49=東MAX)も、ちっちゃいときから、よく店に来ていたよ。
その後、2000(平12)年に「捕鯨舩」は花やしきの裏から今の場所に引っ越したんだ。とにかくここは、お笑いの聖地・浅草六区だろ。それを残そうと、「浅草がんばる会」をつくって、区役所にかけあって通りの名前を「フラワー通り」から「浅草六区通り」に変更させた。
そんで街路樹を切って、エノケン(榎本健一)、ロッパ(古川ロッパ)から、欽ちゃんまで、浅草の喜劇人33人をでっかいパネルにして展示したんだ。写真の許可も全部俺がとったんだよ。