最も一緒に飲んで一緒に遊んだ 山城新伍は愛すべきダチ公
こうして、俺は据え膳をしっかり食べさせていただいた。まあ、芸能界ではよくある話さ(笑い)。
問題は、そのあと。4、5日経った頃、なんだか、股間のあたりがモゾモゾする。自慢じゃないけど、俺は女性との経験は豊富。でも、幸いにして性病のたぐいにかかった経験は一度もなかった。
それで、同じ現場にいた谷隼人に相談したら、すぐに事情を察した。
「先輩、それ、淋病です。すぐに、病院に行ってペニシリンをもらったほうがいいですよ」
忠告通り、その日のうちに撮影所のそばにある病院に行って診察を受け、薬をもらった。ところが俺はペニシリンアレルギー。飲んでも、注射しても、じんましんが全身に出ちゃう。それで撮影は1日中止。もちろん、会社には病気のことは言わない(笑い)。適当に理由をつけて、じんましんが消えるのを待った。
まもなく、山城新伍が話を聞きつけて、俺のところにやってきた。新伍に病状と薬の話を説明すると、新伍は心配げにポロッとこぼした。