芸能人“薬物イニシャル報道”の是非 なぜ根強く存在する?
芸能評論家の佐々木博之氏がこう言う。
「かつてワイドショーでは芸能人のイニシャルトークが“テッパン企画”だった時期があります。しかし、それこそ『実名を出せないならストレスがたまるからやめて!』といった声が視聴者からテレビ局に寄せられ、今はほぼ見当たりません。イニシャルトークの企画はまだあるにはありますが、最近は熱愛系や暴露系など、仮に誰だかバレても当事者が少し恥ずかしい思いをするくらいの内容にしています」
「マトリ 厚労省麻薬取締官」の著者で厚労省の元麻薬取締部部長・瀬戸晴海氏は「BuzzFeed JAPAN」のインタビュー(1月18日配信)の中で、ヒートアップする芸能人の薬物イニシャル報道について〈捜査の障害になる〉〈不倫問題と変わらない〉などと苦言を呈していた。プロの捜査員からすると「誰だ、これ?」みたいな的外れな報道も少なくないそうだ。