復活「ハケンの品格」篠原涼子にのしかかる13年のブランク
「脚本はテレビ朝日系の看板シリーズ『ドクターX』の中園ミホ氏。米倉涼子が演じる大門未知子と同様、篠原涼子が演じる大前春子も、職業こそ違えど卓越したスキルで周囲を圧倒する“唯我独尊の絶対的ヒロイン”として喝采を浴びました。
今年1~3月期に天海祐希が女医を演じた『トップナイフ』も、米倉の『ドクターX』を意識したといわれた日本テレビですが、むしろ『ハケン』のほうが“大門意識”が強く感じられます。ナレーションも田口トモロヲですし。もっとも、12年の『ドクターX』初登場時は、『ハケン』に似ていると視聴者から指摘されていたわけで、大門より大前が先輩格なのですが……」
そしてもう1つは、昨年に13年ぶりの復活を果たした阿部寛(55)主演の「結婚できない男」(カンテレ制作、フジテレビ系)との比較だという。
「ずばり、13年というブランクがどう出るのか。『結婚できない男』は新作への期待もあって初回の数字はよかったのですが、2話以降、それを上回れませんでした。『ハケン』とはまったく違うタイプのドラマなので単純比較はできませんが、前作のファンを喜ばせながら新規の視聴者を呼ぶことは難しい。『ハケン』の成否はメインキャストを継承した“続編”のあり方として、今後の他の作品に影響するでしょう」(亀井徳明氏)
13年前と大きく変わった「働き方」。加えて、篠原涼子も30代前半から40代半ばすぎに。そこに想定外の“コロナ禍”の影響も相まって、果たしてイマドキの視聴者はどのような反応を示すのか。いろいろな意味で注目のドラマだ。