ずん飯尾和樹さんが先輩に感謝 駆け出しの僕に酒席で激励
周囲が「絶対大丈夫」と言って飲ませてくれた
酒席でいろんな人に励まされてきました。ウドとは親友だし、僕がまだ売れてない頃は、一緒に飲みながら「飯尾さんは面白いから、絶対大丈夫だよ。絶対大丈夫」と何度も言ってくれて。
他の事務所ですけど、出川哲朗さんも「絶対大丈夫だから」と言ってくれましたね。出川さんは一滴も飲まないのによく僕に飲ませてくれて、車で送ってくれました。今もそうですけど(笑い)。僕はしょげてるわけじゃないんですけど、みんな明るく励ましてくれましてね。
事務所の大先輩の関根勤さんもお酒飲まれないのに、飲みに連れてってくれて、好きなだけ飲ませてくれて。関根さんは会うたび「あのネタ、面白かったよ」と言ってくれてました。
振り返ってみれば、僕はいろんな人によくしてもらった芸人人生ですよ。手のかかる芸人だったんじゃないですかね。お世話になった人たちのことを書いた本を昨年末に出しましたけど、一冊には書き切れませんでしたから。
仕事の後の酒の味は日により変わります。ジョニ男さんと仕事が一緒の時に、終わった後によく飲みにいって、「レモンサワーが甘く感じたら、うまく笑いが取れた証しだな」「酸っぱく感じたら失敗したんだな」と言い合ってました。で、「また次、頑張ろう」と別れる(笑い)。
■夏になったら縁側に腰を下ろして…
僕は食べ物と酒を一緒に楽しむタイプ。気さくなものが好きです。コンビニのカラアゲくんとビールとか。ハムカツとレモンサワーとか。シャレた洋食よりそういう組み合わせで、掘りコタツの店で、日が暮れる前の夕方から飲むとか、草野球を終えて午後2時から飲むのが最高ですよ。
このご時世、まったく飲みにいけませんが、早く日常を取り戻して飲みたい。夏になったら、縁側に「よっこらしょ」と腰を下ろして、枝豆とビールの組み合わせで、蚊に刺されながら飲みたいですねぇ。
(聞き手=松野大介)
▽いいお・かずき 1968年12月、東京都出身。91年から芸人活動。2000年にやすとお笑いコンビ「ずん」を結成し、人気に。バラエティー番組などで活躍中。著書「どのみちぺっこり」(PARCO出版)発売中。