テレ朝「M」に漂う昭和感 純愛ドラマというよりコメディー
歌姫・浜崎あゆみ(41)の誕生と、エイベックスの松浦勝人CEO(55)の秘められた出会いと別れを描いた連続ドラマ「M 愛すべき人がいて」(テレビ朝日系)がさまざまな観点から話題になっている。新型コロナウイルスの影響で新作ドラマ放送が次々と延期になる中、「M」は予定通りオンエアにこぎ着けることができたラッキーな部類。4月25日放送の第2回の平均視聴率は5.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と初回の5.6%(同)をわずかに下回ったが、“怖い物見たさ”で思わず見てしまう視聴者もいるようだ。
ラジオパーソナリティーでイケメン評論家の沖直実氏がこう言う。
「眼帯姿の田中みな実さんの秘書役の設定を見て、私たち昭和世代としては大映テレビの『スチュワーデス物語』を連想しました。主役の堀ちえみさんが慕う教官役の風間杜夫さんのミスによって腕を失った片平なぎささんが、事あるごとに手袋を口で外して風間を追い詰めるというお決まりの展開です。主演の安斉かれんさんの演技力も当時の堀さんと少し重なりますが、“アユ”が仲間に足をかけられて転ばされたり、靴の中に画びょうを入れるシーンも昭和感たっぷり。当初は純粋な恋愛ドラマかと思っていたのですが、ツボにはまった人は笑いが止まらないコメディーとして楽しめると思います」