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高倉文紀美少女・女優評論家

札幌市生まれ。女優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がける。映画パンフレット、芸能プロダクション・企業向け分析リポートの執筆も担当。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

10代にして演技に深み 山田杏奈が醸し出す知的な存在感

公開日: 更新日:

山田杏奈(19)=スズキ「スイフト」

 スズキ「スイフト」のCMに出演中の山田杏奈。最新バージョンの「二人の会話」編ではカフェでスイフトの魅力を語った後、海辺の道を走る車の運転席で笑顔を見せる。自動車のCMに19歳の女優を起用するというのは珍しい気がするが、車離れをしているといわれる若い層にアピールしたいという狙いを感じる。

 山田杏奈は2001年1月8日生まれ、埼玉県出身。11年に芸能界入り。早くから演技力の高さが評価され、18年公開の「ミスミソウ」で映画初主演を果たしたのに続き、同年夏には「幸色のワンルーム」(ABC系)で当時17歳にして連ドラ初主演。昨年、「新米姉妹のふたりごはん」(テレビ東京系)で大友花恋とダブル主演。今秋には、岡崎京子の同名漫画を映画化した「ジオラマボーイ・パノラマガール」で主演する。

 映画やドラマでの彼女の演技を見ていると、深い味わいがあって、サイホンで入れるコーヒーのような香りを感じる。同じようにコーヒーの深い香りを演技に感じさせる女優としては多部未華子黒木華杉咲花らが挙げられるが、10代にしてその領域に達している山田は注目に値する。

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