島田紳助「1番気を使うことは最少の文字数で伝えること」
紳助さんにずっと伺いたかった「漫才を作る時に一番気をつけてらっしゃることはどういうとこでしょうか?」という問いに「どこ(どの年代)をターゲットにするか、テーマはなんにするか、ボケは? ギャグは? いろいろあると思うけど、書いてて一番気を使うことは最少の文字数で伝えること」「セリフを短く?」「そうそう、長かったら竜介よう覚えへんやんか?」とボケをはさみながらも真剣に、
「お客さんて初めて聞くわけやんか。それやったら15文字で書いたセリフを14文字に13文字にできひんか考えんねん。初めて聞くねんから1文字でも少ない方が耳には入りやすいやん。ということは、ちょっとでも、はよ反応が返ってくるわけやんか。ネタとしてわざわざダラダラ言うことはあるけど、漫才のセリフいうのは無駄なものは全くないと思てんねん。せやから、削り込んで削り込んで、これ以上削ったら、意味が通じひんとこまで削り込むのが漫才やと思てんねん。大げさやなしに、この1行の言い回しはどう言うたら字数を減らして伝えられんねんて、1行のために一晩考えたことあるもん」
と話してくださいました。