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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

野田クリスタルのゲーム芸はあえてバグを残して魅力を宿す

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 彼がゲームを作るようになったのは7年ほど前から。「ファイナルファンタジー」や「リネージュ」のような壮大なゲームを作りたいと思い、専門書を買ってプログラミングの勉強を始めるが、早々にその難しさにつまずいた。だから、当初はネットに掲載されていたゲームのソースコードに自分流のものを付け足す方法でオリジナルゲームを作っていった。

 だが、3年ほど経ち、ゲーム作りを一時やめた。やっていくうちに技術が上がり、面白さよりも「こんなゲームが作れるなんて、スゲェな」というような感想が多くなってきたからだ(Yahoo!ニュース「個人」20年7月24日)。

 それから約1年後、先輩芸人の麒麟・川島に「最近、ゲーム作ってへんの?」と問われ、うなずくと「そうなんや……」と残念そうにされた(同前)。その一言で奮起し、もう一度ゲームを作り始めたのだ。

 野田の作るゲームは「人前で見せること」が前提。プレーしているところで笑ってもらうためのゲームだ。だから多少ミスやバグがあっても気にしない。「人に見せないことで、良いところを削っちゃうこともある」(キャリアデザインセンター「type」20年4月9日)と野田は言う。

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