なかにし礼さん死去…安倍前首相ら改憲論者を痛烈に批判
<切るしか選択肢はないのか、この病院でいいのか。手術は成功したといいつつ、術後に死ぬこともあります。名医であっても、自分の病状と相性がいいかどうかは分かりません。慌てず、うろたえず、シンプルに『自分が生きるためにすることは何か』を突き詰めて考えるべきです。>
■当時の安倍首相を「岸信介教の熱狂的信徒にすぎない」と
一方で、 終戦後、8歳の時に旧満州から家族で命からがら引き揚げてきたなかにしさんは、戦争の悲惨さを身をもって体験していたことから、憲法改正を掲げる安倍政権に対して批判的な論調も多かった。
日刊ゲンダイ「注目の人直撃インタビュー」(14年5月3日付)でも、「安倍首相は岸信介教の熱狂的信徒にすぎない」と痛烈に批判し、こう語っていた。
<安倍首相の口からは、父・晋太郎氏の名前が出てくることはほとんどない。祖父の岸信介のことばかりです。それだけ大きな影響を受けているのでしょうし、実際、やり口が似ていますね。岸首相は戦後、治安維持法の復活である予防拘禁制度を導入しようとして失敗した。その結果、安保闘争では何十万人というデモ隊が国会に押し寄せて、『革命前夜』と言われた。暴徒に殺されるかもしれないという恐怖感を幼い安倍首相も味わったはずです。その原体験がトラウマになっているのか、改革派の芽は周到に摘まなければいけないと必死になっているんじゃないか? それで秘密保護法みたいな悪法を作り、国民を監視、統制する方向に走っているように見えます。>