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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

岡村隆史が最も面白くなるのは傍らで相方が笑っている時

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「とにかく笑とってくれ。俺がなんかした時に」(岡村隆史フジテレビ「ナイナイDAYS」1月3日放送)

 コンビ結成30周年を迎えたナインティナイン。それを記念し、初めてコンビふたり旅でやってきたキャンプ場で互いに対し、要望を語る。岡村隆史(50)が矢部浩之(49)に「俺からはひとつだけやな。矢部氏に言えることは」と前置きした上で語ったのが今週の言葉だ。

 岡村はカッコつけるということが、そのままボケになる稀有な芸人である。彼らの代表作「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ)がいい例だ。中でも顕著なのは「オファーシリーズ」だろう。

 さまざまなところから来たオファーを受け、挑戦する企画。例えばEXILEから「ライブで一緒に踊ってほしい」というオファーだ。普通のお笑い芸人なら、ある程度のレベルまでで妥協し、笑いに逃げることが多い。だが、岡村はそれでは満足できない。

 ストイックに自分の体をいじめ抜くように練習を繰り返し、プロのダンサーと遜色ないレベルまで上達させる。EXILEと一緒に踊る岡村は単純にカッコいいし、一歩間違うと上達の過程は“感動ドキュメント”になってしまう。

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