著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

ぺこぱ松陰寺の特異なキャラに包んだ残酷なまでの客観性

公開日: 更新日:

「(M―1の敗者復活戦は)すげぇスベったな、と思ったんですけど、知名度だけで3位まで残っちゃったんですよ」(松陰寺太勇/フジテレビ「さんまのお笑い向上委員会」1月23日放送)

 2019年の「M―1グランプリ」(テレビ朝日)で3位に輝き、大ブレークを果たした、ぺこぱ。「お笑い第7世代」の一角として、テレビに引っ張りだこになった。そんな彼らは昨年の「M―1」にも出場。準決勝で敗退し、敗者復活戦に臨んだ。その結果について、松陰寺太勇(37)が振り返った言葉を今週は取り上げたい。

 今回の敗者復活戦はレベルが高く、ほとんどの出場者が大きな笑いを生んだ。一方、確かに彼の言うように、笑いの量が少なかった印象がある。だが、審査は視聴者投票。どうしても人気・知名度がある方が有利だ。上位3組に、ぺこぱは残った。

 結局、敗者復活戦を勝ち上がったのはインディアンスだったが、それが発表されたとき「ホッとした」と松陰寺は続ける。もし自分たちが選ばれたら、「絶対炎上してただろうな」と。残酷なまでの客観性だ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動