著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

新規感染者に一喜一憂する番組で胸がすくコメントをする人

公開日: 更新日:

 またもやの「緊急事態宣言」。行き場のない怒りをどうしたものかとイライラ、多くの国民はもはや「コロナ疲れ」という言葉にもほとほと疲れている。なのに、テレビは「本日の新規感染者」で一喜一憂、「先週の数字を上回りました」と伝える。医療逼迫はどうした? 病床を増やさない政府、自治体、医師会をなぜ追及しない。みんな疑問に思っているのに。

 かと思うと、渋谷や新宿の人混み(人流とか言ってさ)、駅前で外飲みして騒ぐ若者の映像を流し、テレビは率先して自粛警察をやり、第4波を蔓延させたのは若者と言わんばかり。飲食店に酒、若者という仮想敵をつくって、本来向かうべき矛先を明後日に向けてガス抜きしている。「変異株は猛威」「医療逼迫」とあおるワイドショーにはいい加減飽き飽きです!

 そんな中、ワイドショーのコメンテーターが息巻いている。毒にも薬にもならないコメンテーターも多いけど、胸のすくような発言で視聴者のモヤモヤを解消してくれる人も中にはいる。

 以前、取り上げたカンニング竹山は都政の広告費をめぐる発言が誤認だと抗議を受けたが、圧力に屈せず自由な発言を続けている。21日の「バイキングMORE」(フジテレビ系)でも「どんだけ怖い目に遭うか知ってんのか。怖いことされるぞ!」と笑いに変えていた。芸人は笑わせてなんぼ、笑いに紛らわせて本音を語る竹山はコメンテーターのかがみと、またもホメておきたい。

“小室文書”に言及する真麻

 同じ「バイキング」では高橋真麻が○。例の小室圭氏の長い文書について「仮にこのおふたりがご結婚したところで、もし道端で会った時に眞子さまおめでとうございます、小室さん、でも、あのお金は返した方がいいと思いますよって言っちゃうと思う」とコメント。

「純粋にお祝いの言葉を掛けられない人生を今後、歩まなければいけない方がおつらいんじゃないか」とまるで桃太郎侍に代わってバッサリ。この発言には多くの国民が納得したことだろう。

きゃりーぱみゅぱみゅに恋愛指南

 ワイドショーではないが、18日「なりゆき街道旅」(同)に出演していた吉本新喜劇座長の小籔千豊が、きゃりーぱみゅぱみゅに「こういう男はダメってある?」と理想の結婚相手について聞かれ、その答えにな~るほど!

「マザコンは絶対やめた方がいい」「母親がおかしなことを言うてた時にお母さんの肩もつ人いるじゃないですか、それははっきり言ってカスやと思てる」「だれかとトラブった話を聞いた時に俺はまったく悪くない、自分の非をちょっとでも感じない人」「で、ケチ。人のために金払われへんかったり」

 だれのことかご想像にお任せします。

 竹山、真麻、小籔はまとも。みんなが期待している内容ではないか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  2. 2

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘

  3. 3

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  4. 4

    元フジテレビ長谷川豊アナが“おすぎ上納”告白で実名…佐々木恭子アナは災難か自業自得か

  5. 5

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  1. 6

    "家族総出"で話題の長渕剛「桜島ライブ」延期と引退報道…ファンからは《あの問題説明して》と懇願

  2. 7

    橋本環奈『おむすび』はNHK朝ドラ視聴率ワーストほぼ確定…“パワハラ疑惑報道”が致命傷に

  3. 8

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  4. 9

    中居正広氏は37年で築いた資産喪失の瀬戸際…不動産複数所有で倹約家も「違約金+α」の脅威

  5. 10

    フジテレビ騒動で蒸し返される…“早期退職アナ”佐藤里佳さん苦言《役員の好みで採用》が話題

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  2. 2

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  3. 3

    萩原健一(6)美人で細身、しかもボイン…いしだあゆみにはショーケンが好む必須条件が揃っていた

  4. 4

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  5. 5

    “年収2億円以下”マツコ・デラックスが大女優の事務所に電撃移籍? 事務所社長の“使い込み疑惑”にショック

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…

  3. 8

    日本にむしろ逆風…卓球王国中国で相次ぐトップ選手の世界ランキング離脱と進む世代交代

  4. 9

    「(来季の去就は)マコト以外は全員白紙や!」星野監督が全員の前で放った言葉を意気に感じた

  5. 10

    迷走するワークマン…プロ向けに回帰も業界では地位低下、業績回復には厳しい道のり