吉田類が語る「酒と愛猫ララとの日々」コロナで家飲み派に
コロナ禍により自宅でペットと過ごす時間が増えた方も多いだろう。先が読めない不安も、いつもと変わらぬ様子でくつろぐ猫の前では静まり、多くの人が心癒やされているようだ。「酒場放浪記」などで知られる酒場詩人の吉田類さんもまた、3歳になるノルウェージャンフォレストキャットの“ララ”を相手に家飲みを楽しんでいるという。
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「お手数だけど掲載する写真は確認させてもらえる? いやぁ、僕のは別にいいんだけど、ララがちゃんと可愛く写っているか気になるので」
酒場では酒飲みたちと絶妙な距離感で接する類さんも、愛猫ララにはベタベタの溺愛だと拝察した。ステイホーム期間ずっと一人と一匹で過ごしたという東京都下・八王子のアトリエで、類さんは愛猫の写真写りとご機嫌を気にする。
「ベランダに面した角のキャットタワーが、野鳥を間近で監視できるララの特等席なんです。そこまで一気に駆け上っていくのを見たら、必ず拍手してあげてくださいね」
類さんを筆頭に、その場の全員でララを褒め称える。「ララちゃんすごいね、エライね!」。何をおいてでもララへの賛辞は不可欠だ。
「そうしないとララの機嫌が悪くなっちゃうからね。ああしてしっぽを振るのは、得意げなときなんです」
猫バカぶりを発揮する、酒場詩人の姿も愛らしい。
「緊急事態宣言中は酒場に行けなかったので、僕も初めて“お取り寄せ”を覚えました。故郷・高知のウルメイワシなど、各地から送ってもらったつまみを肴に、家飲み。独酌でもララがいますからね」
酒場や酒蔵、スタッフとのリモート飲み会の傍らにもララ。こんなにも家飲みの機会をもったのは生まれて初めてだ。
「それまでは極端にいえばすべて外食でした。ララの前に17年も一緒に暮らした猫の“からし”とは、酒場へも一緒に行きましたしね」
類さんはバッグの中にからしを入れ、酒場の椅子の足もとに置いて飲んだという。