著者のコラム一覧
平野悠「ロフト」創業者

1944年8月10日、東京都生まれ。71年の「烏山ロフト」を皮切りに西荻、荻窪、下北沢、新宿にロフトをオープン。95年に世界初のトークライブ「ロフトプラスワン」を創設した。6月、ピースボート世界一周航海で経験した「身も心も焦がすような恋」(平野氏)を描いた「セルロイドの海」(世界書院)を刊行。作家デビューを果たした。

PANTA 18歳で「アイドルにはならない」とホリプロを辞めた

公開日: 更新日:

「頭脳警察は生まれていなかったでしょう。事務所の<アイドルとして売らんがための>方針と合わず、一度だけ上野のジャズ喫茶みたいなところでライブをやっただけで『冗談じゃない! 事務所の操り人形にはならない!』という意識で3カ月ほどで辞めて以来、ピーナッツバターを封印してきましたが、10代に書いた曲が見つかり、それを<幻のGSバンド>として出してみようと思ったのです。古希も過ぎたし、これまで背負っていた<鎧>を脱ぎ捨て、素直な気持ちで過去と向き合うのもいいんじゃないかなって思いました」

 CDには若き日のPANTAさんが作詞・作曲した「ゆり子」「気取り屋マリア」にオックスのヒット曲「スワンの涙」、オックスの弟バンドとしてデビューしたローズマリーの曲「可愛い人よ」が収められている。

「GSの連中も商業的に売れ線の曲をやらされることに『やってられねぇ~よ』と思ってました。ピーナッツバターは翌年に結成した頭脳警察につながったと思う。もちろん反面教師として、ですが。<洋楽の物まねではなく、オリジナルのロックを日本語で歌おう>と決心するに至った貴重な経験となりました」

 ――頭脳警察時代のPANTAさんには、多くの武勇伝があります。まずは1970年5月7日の「日劇ウエスタン・カーニバル」の「マスターベーション事件」です。

(この項つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」