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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

「鈴木」は売れる、「3」と「7」へのこだわり…ヒットにまつわるこれだけのジンクス

公開日: 更新日:

 近年は3にこだわる傾向は薄れているが、今も不動の人気数字といわれるのが「ラッキーセブン」の7。映画ドラマでは「7をタイトルに入れるとヒットにつながる」といわれジンクスのようになっていた。きっかけは、黒沢明監督・三船敏郎主演の「七人の侍」。ハリウッドでも「荒野の七人」がヒット。出演していたスティーブ・マックイーン、チャールズ・ブロンソンらがその後、スターの座に駆け上がった。ドラマでは森繁久弥の「七人の孫」。放送中の東山紀之主演の「刑事7人」(テレビ朝日系)のタイトルも昔、刑事ドラマのはしりだった「七人の刑事」から字を入れ替えたように見える。

 タイトルに7を入れなくともドラマのメンバーを7人で構成することもある。丹波哲郎を中心に7人のメンバーの活躍を描いた「Gメン」シリーズ。この夏のヒットドラマ「TOKYO MER」(TBS系)も鈴木亮平を中心にした7人のメンバーの活躍が描かれている。主演が鈴木姓で7人と縁起を担いだ効果は2倍。ヒットする要素があったとはいえ、先人がつくったジンクスから学ぶことも忘れていない。


 1話完結のMERのエンディングは7人が解決した現場から立ち去るシーン。鈴木を中心に7人が横並びで歩く。正面からもあれば後ろからも撮っている。テレビ関係者によれば「7人ぐらいがテレビ画面の収まりがよく見映えする。奇数は中心人物が真ん中で分かりやすい」そうだが、このシーンはGメンでもお馴染みだった。同じTBS制作であることも関係し、取り入れやすかったのかもしれない。ヒットドラマからさまざまなものが見えてくる。

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