故・藤島メリー泰子名誉会長 ジャニーズに捧げた「女帝」の激しき生涯…タレント愛ゆえの“剛腕”も数々
ジャニーズ事務所の藤島メリー泰子名誉会長が今月14日、肺炎のため都内の病院で亡くなっていたことが同事務所から発表になった。享年93。1962年のジャニーズ創業以来、実弟の故ジャニー喜多川氏(19年に死去、享年87)とともに一代で希代のアイドル帝国を築き上げた。天才的な審美眼でタレントを生み出すジャニー氏と、あくまで裏方に徹し、全国規模のファンクラブを組織化するなど今日の隆盛へと繋がる事務所の基盤をつくったメリー氏。時にはスキャンダルを追う芸能マスコミに対して体を張り、恫喝まがいの言動には批判の声も上がったが、同事務所の「少年隊」東山紀之がメリー氏の忘れられない言葉として「私はタレントを守る為なら、いくらでも悪人になります」をあげているのはその証左、激しき愛情の裏返しだったのであろう。功罪相半ばするメリー氏とはどんな人物だったのか。
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「あら」
ジャニーズ担当の番記者らが集まっているのを見ると、そう言ってにっこりと笑い、「よろしくお願いいたします」と丁重に頭をさげる。ジャニーズの女帝と呼ばれ、「たのきんトリオ」「少年隊」などを育成した故・藤島メリー泰子氏の在りし日の姿である。芸能リポーターの城下尊之氏が回想する。