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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

「鈴木」は売れる、「3」と「7」へのこだわり…ヒットにまつわるこれだけのジンクス

公開日: 更新日:

 好調阪神を率いる矢野監督は「勝負の赤パンツ」をはいているそうだが、芸能界も昔から縁起を担ぐ世界。典型的な例が芸名だが、姓名判断に委ねることも珍しくない。途中改名するのも、“字画”を考えたものであることも多い。五木ひろしは3回改名を繰り返し「五木」の名前でやっと売れた話は語り草になっている。

 かつては「鈴木姓が売れる」と縁起のいい姓といわれたこともあった。今でも、鈴木京香鈴木保奈美と鈴木姓は多い。

 数字でも「3」が縁起がいいといわれた時代があった。

 テレビ草創期、黒柳徹子・横山道代・水谷良重が初代「3人娘」と呼ばれたそうだが、世間に3人娘が浸透したのは美空ひばり・江利チエミ・雪村いづみの3人だった。それは後に山口百恵森昌子桜田淳子で「中3トリオ」を結成するきっかけにもなった。音楽関係者の話。

「個々の活動を中心にしながらも3人で舞台やテレビに出ることで相乗効果をもたらせた」

 3人組アイドルとして売り出した「キャンディーズ」は爆発的な人気を誇った。芸人の世界でも東には伊東四朗がメンバーだった「てんぷくトリオ」。西には「かしまし娘」や「レツゴー三匹」が昭和の笑いを牽引した。芸人の「世界のナベアツ(現・桂三度)」は“3の数字か3が付く数字の時だけアホになります”というネタで一世を風靡した。今でこそグループの構成人数は決まっていないが、ジャニーズも、かつては「たのきんトリオ」「少年隊」などの3人組が絶大な人気を誇った。テレビの世界では「三匹の侍」「お笑い三人組」という人気ドラマがあった。

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