コロナ禍で白紙に…名ドラマー山木秀夫氏が明かすミュージシャンの厳しい現実

公開日: 更新日:

 山木氏自身も大きな収入源を失ったが、仕事がなくなったことで農家に転身したプロのミュージシャンもいるという。

「観客を入れるライブエンタメの中でも、音楽が不要不急のものとされてしまっているのが残念です。ライブには数えきれないほどのスタッフが関わっているだけに、多くの人の生活を直撃しています」

 ライブエンタメ業界の従事者は全国に60万人超ともいわれるが、飲食店のように協力金は支給されていない。

 山木氏は運営するドラムスクールでの指導のほか、68歳の今も自らのドラムの腕を磨くため練習に励む日々だという。

「僕には人に教えられる機会があるので、音楽家としての気持ちを何とか維持できています。ミュージシャンは音楽で多くの人に幸せな気持ちになってもらいたいという生き物です。だから、僕みたいに練習に励む人もいれば、作品づくりに没頭する人も多いと思います。それだけに、アフターコロナで多くの観客を前に再びライブが開催できれば、ミュージシャンはより素晴らしいパフォーマンスを見せてくれると思います」

 ライブだけでなく、昨今、拠点を置いている米ニューヨークへの渡航を切望しているという。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動