「かぐや様は告らせたい」「推しの子」…赤坂アカのストーリーはなぜ面白い?
今回で7回目となる「次にくるマンガ大賞 2021」が先月下旬に発表され、週刊ヤングジャンプと「少年ジャンプ+」で連載中の「【推しの子】」がトップに輝いた。同賞はダ・ヴィンチとniconicoが運営し、読者投票で決まる。「【推しの子】」は「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」の作者でもある赤坂アカ氏が原作を担当し、作画を「クズの本懐」などで知られる横槍メンゴ氏が手掛けている。
「かぐや様は告らせたい~」も第3回で同じくコミックス部門で1位となり、赤坂氏が手がける作品が2作品とも受賞するという快挙を果たした。2度の受賞は異例中の異例。なぜ、人々はここまで赤坂アカ氏の生み出す作品に魅了されるのだろうか?
■漫画は絵よりもストーリー?
一つはストーリーがとにかく秀逸であることだ。
「かぐや様は告らせたい~」は、名門校の私立秀知院学園を舞台に、密かに惹かれ合う生徒会会長・白銀御行と副会長・四宮かぐやが、相手から“告らせる”ために全力の頭脳戦を繰り広げていくラブコメディー。2019年に平野紫耀(King&Prince)と橋本環奈をメインキャストに据えて実写映画化され、今年8月に続編が公開された。