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森暢平成城大学文芸学部教授

元毎日新聞記者。著書に『天皇家の財布』(新潮社)、『近代皇室の社会史』(吉川弘文館)、『皇后四代の歴史──昭憲皇太后から美智子皇后まで』(吉川弘文館、共著)、『「地域」から見える天皇制』(吉田書店、共著)などがある。

眞子さま「複雑性PTSD」公表後のTV局解説委員長の無責任な批判を問う

公開日: 更新日:

 10月1日に発表された眞子さまの「複雑性PTSD」というご病気。眞子さまを追い詰めたもののひとつは、マスメディアによる「わがまま」批判や、小室圭さんや母親への非難である。驚いたことに病名発表の翌日も、解説委員長という肩書の人物を登場させて、眞子さま批判を放送するテレビ番組があった。2日昼の「今田耕司のネタバレMTG」(読売テレビ)である。前日収録とはいえ、こういう無責任な番組が眞子さまを追い詰めていたと思うと、そのまま放送されたことが残念でならない。

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 読売テレビ報道局解説委員長・高岡達之氏はまず、皇籍離脱に伴う一時金の受け取り辞退について次のように述べた。

「もらう、もらわないを、彼女(眞子さま)が決めることは法律に書いてありません。そんなことは。皇室経済法という法律にもとづいて、金額をこういう会議(皇室経済会議)で決めます。(略)最も日本で法律に厳しいご一家です。だから、そこの方が『私の気持ちがこうだから』、それもね、前代未聞なんです。よくあるでしょ、地方の知事さんでね、お役所で、『ややこしいことがありましたから、お給料返納します』、そんなもん認められませんから。返上しますというお気持ちはいいけども、それを許可するために議会を開き、条例を変え法律を変え(る)」

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