バイきんぐ小峠英二さんが語る旧車の魅力「華丸さんや竹山さんに背中を押された」

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小峠英二さん(お笑い芸人/45歳)

 バラエティーに欠かせない存在感で活躍を続けるお笑いコンビ、バイきんぐ小峠英二さん。大の旧車好きで知られ、古い車を乗り継いでいるという。車の取材の時にマネジャーがスナップとして撮影した2つの写真はパッと見が似ているが、旧車好きにはファンも多い車種だ。古いバイクにも乗っている小峠さんに旧車の魅力を語ってもらった。車好き必読!

  ◇  ◇  ◇

 正面向きがシボレー・シェビー2ノーバ、横向きがグロリア・スーパーデラックスです。アメリカ車を買ったのは先輩芸人の方たちがきっかけだったんです。

 博多華丸・大吉さん、カンニング竹山さんたち福岡芸人の先輩と飲んでいた時です。ちょうど僕らが「キングオブコント2012」で優勝した後のこと。

「アメ車に乗るのが夢なんです」と僕がポロッと言ったら「今、買えよ」と華丸さんに言われまして。

「僕、そんな身分じゃないです」

 そう断ると「自分はまだいいですと下を向くんじゃなくて、早く先輩に追いつこう!と上を向くんだよ」と竹山さんに言われました。その言葉にシビレまして思い切って買う決意をしました。

 それがシボレーのシェビー2ノーバ。400万円くらいでしたかね。1966年式でした。

 買った初日に駐車場に止めると、3つの方向の3人の住人から「うるさい!」と怒鳴られました。マフラーがうるさ過ぎるみたいで。仕方なく翌日からコインパーキングに止めたりしました。

 そのシボレー・ノーバを6年くらいは乗ったと思います。

50年前のグロリアは“おもハン”

 もうひとつのグロリア・スーパーデラックスの方は「アメ車を長く乗ったから、次は日本の古い車に乗ってみよう」と思い始めたのがきっかけ。やっぱり僕は古い車が好きなので(笑い)。

 まず古い車に詳しい友達に尋ねてみたんですよ。

「“タテグロ”がいいんじゃない?」と教えてもらい、それから探し始めました。静岡にあるとわかり、見に行き、すぐに買いましたね。

 こちらは200万円くらいでした。1970年の物。どのくらい走っていたかはわからないです。外装は50年前の車にしてはいい状態で残っている方でしょうね。座り心地もまあまあよかった。このグロリア・スーパーデラックスを今も乗ってます。

 買ってからブレーキ、クーラーを直してもらいました。オーディオ機器はカセットテープを聴けるところがあり、わざわざ取り外すこともなく残してもらいました。運転すると、重たいハンドル、いわゆる“おもハン”てやつ。だからパーキングに入れる時とか大変かもしれないと思います。

 グロリアに乗り換えてそろそろ2年くらいかな。運転は好きな方で、湘南や千葉、遠くて箱根と日帰りできるとこまでドライブ。だいたいは好きなパンクロックばっかり聴いてますよ。

 アメ車と比べると音が静かになりました。そこはいいですね(笑い)。

「次に乗り換える時はもう一回アメ車に戻ろうかな」と思うんですけど、前にアメ車に乗っていた頃は、まずでかい爆音で道行く人に車を見られ、次に僕に気づいて「あ! 小峠」みたいになっていました。

 でも、今のグロリアは街中で止まっても、よほどの車好きじゃないと注目しないんですよ。だから気づかれない。日本車に乗り換えて「アメ車は音で目立っていたんだ」と気づきました。

「音バレはもうイヤだな」と思いますので、次に乗り換えるなら、アメ車にはしないかもしれませんね。といっても、今後乗ってみたい旧車はまだわからないです。古い日本車だとコロナという車の小さいサイズ感にも興味ありますけど、こればっかりはわからないです。

 古い車とは突然出合うことはないですから探そうと決めないと。近くいつかまた探し始めるかもしれません。

カワサキのZ1、ベスパにも乗っている

 僕はバイクも好きなんですよ。今はカワサキのZ1(900Super4)、それからベスパにも乗ってます。Z1が900㏄で、ベスパが200㏄です。

 車は仕事場へ行く時にも乗りますけど、バイクはプライベートな時にその日の気分で乗ってます。車と違って風を切って走ると体で乗ってるという感じがして、それがいいです!

 とにかく僕は乗り物が好きなんでしょうね。それも古いもの。これからも好きな車やバイクを乗っていきたいと思います。

(聞き手=松野大介)

▽小峠英二(ことうげ・えいじ) 1976年6月、福岡県出身。96年に西村瑞樹とお笑いコンビ、バイきんぐを結成し、現在バラエティー番組などで活躍中。

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