27歳の吉沢亮が「91歳の渋沢栄一」を演じる難しさ…NHK大河「青天を衝け」大詰めの見どころ
NHK大河ドラマ「青天を衝け」(総合日曜午後8時)はあと3話。最終回でどう幕を閉じるのか。渋沢栄一は大腸狭窄症が原因で91歳で病死していて、織田信長や明智光秀ら他のヒーローのような劇的な最期ではない。ドラマとしては見せ場に困るところだが、チーフ演出の黒崎博は映画「太陽の子」や朝ドラ「ひよっこ」も担当した手だれだ。渋沢栄一の最晩年だって、当たり前には描かない。
享年91というのは当時としては大変な長生きで、主演の吉沢亮も「最後は、私、栄一しか残ってません」と話している。これからの3話では伊藤博文、いとこの喜作、徳川慶喜、井上馨、原敬、大隈重信らが次々と死去、渋沢も実業界を引退して、民間外交と福祉・慈善事業に力を注ぐ。
「渋沢は日本資本主義の父と言われ、ビジネスでの活躍ばかりが語られますが、実は日本のフィランソロピー(社会貢献)の草分けでもあるんです。著書『論語と算盤』の論語にあたる部分ですね。最終話までは、その活動に奔走するお話です」(NHK関係者)