オダギリジョーは「カムカム」で“低視聴率男”の汚名をそそげるか
オダギリが12年4月期に主演したドラマ「家族のうた」(フジテレビ系)は、日曜夜9時台という数字を見込める時間帯にもかかわらず、民放のゴールデンタイム帯史上最低の3.1%を記録した。その後、オダギリの“黒歴史”を蒸し返すような報道が後を絶たず、最近も〈“低視聴率男”のイメージが定着してしまっている〉〈アクの強さが浮いてしまい、物語(カムカムエヴリバディ)がギクシャクしてしまわないか心配だ〉〈オダギリが負のエネルギーを抑えられるかが、今後のカギになりそうだ〉などと酷評する記事があった。
「オダギリさんが漂わせるミステリアスな雰囲気はG帯ドラマに合いにくいのは事実でしょう。そのため、最近の彼の仕事は映画にシフトしつつありました。しかし昨年、NHKは『オリバーな犬、(Gosh!!) このヤロウ』で彼に演出・脚本・出演の機会を与えたり、彼の魅力を最大限に引き出そうとしています。今回、深津さんを主演に起用したことといい、今のところ『カムカム──』の制作は絶妙だと思います」(芋澤貞雄氏)
オダギリは高い評価を得たまま「カムカム──」の登場シーンを終えられるか。“低視聴率男”の汚名をそそげるかどうかは、演出だけでなく脚本家の腕にもかかっている。