ウィル・スミスの“ビンタ騒動”で思い出す…野坂昭如vs大島渚のパーティー大立ち回り

公開日: 更新日:

 ウィル・スミスが妻を侮辱したコメディアンのクリス・ロックをバシッとビンタ……、アカデミー賞授賞式の衝撃の映像が世界中に流れた。あれを見た中高年の中には「そういえば」と思い出した人も多かったはずだ。

 作家の野坂昭如が壇上で映画監督の大島渚を殴りつけ、これに怒った大島がマイクでゴンゴンと野坂に反撃……。

 1990年10月23日。東京プリンスホテルで大島渚監督と小山明子夫人の「結婚30周年パーティー」が開かれていた。野坂と大島はテレビ朝日「朝まで生テレビ!」の常連、大島は論客相手に「バカヤロー!」とやるのがお約束で、2人は大の仲良し、当然ながら野坂はスピーチを頼まれていた。

 ところが、ご機嫌の大島がそのことをすっかり忘れたのか、三三七拍子の手締めでお開きになったのだが、大島が思い出したように「みなさん、お待ちください。野坂さんがいらしてます」と取ってつけたように呼びかけた。すでにべロベロに酔っぱらい、腹の虫がおさまらない野坂が壇上に上がり、和歌を詠み込んだスピーチでお祝いの言葉を贈ってから、フラフラと大島に近づき、「俺を忘れやがって」とグーパンチを繰り出した。そしてゴンゴンの大騒ぎに。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出