小倉智昭に学ぶ人生100年時代のライフシフト 膀胱がんステージ4が肺転移も健在、BS放送で復活
実際のところ、小倉のもとにはテレビやラジオから出演オファーが今もかなりあるという。民放各局が13~49歳男女のTV視聴を「コア視聴率」などと呼び、若い世代向けラインアップを並べ、見逃し配信やら動画の再生回数をいかに増やすかに躍起な一方、50歳以上の中高年世代が長く親しんでいた番組を業界全体で次々と終わらせている流れの中、小倉の存在は単なる郷愁やアンチテーゼというばかりでもなさそうだ。
■膀胱がん体験も赤裸々に告白
「たとえば、小倉氏が闘病中のがん。膀胱がん公表の際、膀胱を残す選択をしたときに男性機能を失いたくなかったと正直にTVで打ち明けていました。その選択の是非はともかく、術後、試してみたら性的快感はあったと赤裸々に語ってもいました。“言いたいことを言う”を信条にカメラの前に立ってきた自負か矜持か、なかなか口にしにくいことも堂々と正直に語る。それが結果的に中高年世代の視聴者の、最も知りたいことに応えることになっている。ご自分の強みも弱みも存在理由もわかっています」(情報番組プロデューサー)