井上陽水は2年間音沙汰なく個人事務所の代表退任報道…フェイドアウトか、マイペースか?
■動くときは動く人、きっかけがあればまた始動する
また歌いたくなったら歌い、そうならなかったら、それはそれでいい。これまで築き上げたキャリアから、老後の生活に不安はないだろうし、歌うにしても、金のためだとか、そういう切羽詰まったものではないだろう。
同世代のアーティストたちが引退していく昨今も、本人はあくまで独自路線で、にこやかにほほ笑んでいるように見えるから陽水らしいと往年のファンは感じているのかもしれない。構成作家のチャッピー加藤氏が言う。
「陽水さんの場合、活動は昔からマイペースでしたし、何だかんだ言っても音楽が大好きな人ですから、個人事務所の役職を退いたからといって、そう簡単に引退はしませんよ。気ままに見えて、すごく義理堅いというか友達思いなところもあって、動くときは動く人です。長年の親友で、先日亡くなった藤子不二雄(A)さんから、『少年時代』の映画化にあたって、主題歌を依頼する手紙がきたときのこと。『傘がない』のイメージで、との要望に応えるべく、コンサートの予定を全部キャンセルして、あの名曲をつくったそうです。そういうきっかけさえあれば、また突然始動するはず。体力も感性もまだまだお若いですからね。“休火山噴火”を期待しています」
体の中には熱いマグマがまだまだたぎっているはずだ。