たけし監督最新作 お蔵入り騒動の真相…契約内容に加え“クレジット問題”でボタンの掛け違え
ビートたけし(75)が監督を務める映画「首」の公開に関し、たけし側から待ったがかかっていると3日、デイリー新潮が報じ、これにたけし本人が公式サイトなどで反論、ますます波紋が広がっている。
たけしは「首」は自身の最後の作品でないこと、撮影当初から早く契約を結んでくれるよう再三願い出たが進まず、やむを得ず作業を止めた、とし「金の問題ではなくてKADOKAWAが提案してきた契約の内容があまりにも一方的な内容だったので」と契約内容を疑問視。現在は双方の弁護士を通じてやりとりをしているというから溝は深い。
■「製作総指揮 角川歴彦」のクレジットに違和感
さる映画関係者はこう言う。
「初期の試写の最後に『製作総指揮 角川歴彦』のクレジットが出てきて違和感を覚えました。今までの北野監督作品のクレジットのスタイルを無視していたからです。本来ならクレジットについて監督に確認すべきですが“会長案件”ということで、社内の人たちは何も疑問に思わず、角川春樹作品の頃からのクレジット仕様を踏襲してしまったそうです。その後、修正が加わったようですが、北野監督サイドと直接話せない状況に陥ったとか。そもそも、北野監督は無理難題を言うようなタイプではないし、公開すればKADOKAWAの興行収益に比べれば監督のギャラなどそんなに多いとは言えない。映画製作に力を注いでいることへのリスペクトよりも、KADOKAWAの会長の顔色をうかがう企業体質の方に問題があるんではないでしょうか。そんなボタンの掛け違いの積み重ねが監督側の不信感を募らせたのだと思います」