露呈したNHKの構造的な問題 旧統一教会の実態は「当局取材」からは見えてこない
一方、「当局」でない相手との取材は、NHKの看板だけでは取材はできない。そこでは長年の取材経験や勘が問われる。宗教法人なら、その教義を知り、相手の弱みをつかまなければならない。最近まで営業をしていた記者ができる話ではない。
前田改革の問題が露呈しないためにも、冒頭の檄が飛ぶ状況はよくわかる。しかし、前田改革とはしょせん、取材や番組制作の在り方を無視したNHKのスリム化でしかない。「当局」以外の取材ができる人材の育成なしには、NHKは視聴者の期待に応えるメディアにはなり得ない。
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