今永昇太&鈴木誠也を擁するカブスが台風の目になる予感…注目度いまひとつも戦力は充実
対戦するドジャースに先駆けて12日深夜、来日したのが今永昇太(31)と鈴木誠也(30)のいるカブスだ。
今季、米メディア最大の注目はワールドシリーズ連覇を目指すドジャースとはいえ、実はカブスも捨てたもんじゃない。
昨季はナ・リーグ中地区首位のブルワーズから10ゲーム差の2位。プレーオフ進出を逃したが、戦力面の上積みがあるからだ。
昨年のチーム防御率3.78はリーグ3位。先発は今永、スティール(29)、タイヨン(33)、ボイド(34)、アサド(27)と駒がそろっているうえ、1月にアストロズからトレードでプレスリー(36)を獲得。固定できなかった抑えが決まった。
課題は昨季のチーム打率.243がリーグ11位だった打線。だが、オフにトレードでヤンキースに移籍したベリンジャー(29)に代わる主砲としてアストロズからタッカー(28)を獲得したのはデカい。
「19年にドジャースでMVPを獲得したベリンジャーは、ここ5年間で20本以上打ったのは23年の一度だけ。昨季も18本塁打と衰えが顕著ですからね。そこへいくとタッカーは21年から4年連続20本塁打以上。常勝球団のアストロズで中軸を打っていた選手だけに、打線は間違いなくパワーアップする」(ア・リーグのスカウト)
カブスと同地区のブルワーズを強豪にしたカウンセル監督(54)は今年が就任2年目。年平均約12億円の5年契約を勝ち取った名将で、「リーダーシップがあって戦力分析に長けている」(同)そうだから、今季は期待できそうだ。