ピース綾部祐二には2つの夢が「日本の英語を変える」と「ハリウッドスターになること」

公開日: 更新日:

ピース・綾部祐二さん(芸人/44歳)

 2017年にニューヨークに移住して注目を集めたお笑いコンビ、ピースの綾部祐二さん。5月にはロサンゼルスに居を移し、先頃、現地で結婚したことも明らかになった。アメリカでの生活やこれからを語った著書「HI, HOW ARE YOU?」が話題だ。

  ◇  ◇  ◇

 これから僕がやりたいことは2つです。

 ひとつは日本の英語を変えたいということ。5年前、僕は英語をまったく勉強しないままニューヨークにやって来ました。中学、高校でも本当に英語の勉強をやっていなかったので、ゼロのゼロ状態。それでもこっちに来てわかったことがあります。日本での英語の勉強の仕方はすべてが間違いではないけど、英語をしゃべるため、英語を理解するための勉強ではないと思いました。まずそのことを明確にしないといけないと思っています。

 アジアの中でも日本は経済も発展していてすごい国です。でも、日本人は英語を苦手とする人がかなり多い。もう僕らの世代はそれでもいいかもしれないけど、子供や孫の時代になっても今のままだと、日本人は英語ができないために仕事まで失うんじゃないかと心配になります。逆に英語さえできれば、どんどん世界で仕事ができると思います。

 それを実現できるのはストイックに努力した人だけです。中身はインプットつまりたくさんのことを勉強し、アウトプットつまり実践的に使う。この2つをやるしかないんです。これだけ偉そうなことを言っておきながらお恥ずかしい限りですが、僕はそこから逃げて、サボってきた人間です。だからみなさんに、僕みたいにならないようにこう勉強していけばいいということを、最近始めたユーチューブで共有していこうと思っています。

 例えば、単語を1日100個覚えろ! とか、そういうことじゃないんですよね。大切なのはあなたは何のために、どう英語を勉強するのか、そのためにはこういうことが必要だという、英語に対しての向き合い方です。それができるようになるかどうかがカギを握っています。

 僕は40歳から英語の勉強を始めました。最初は嫌いだし、語学は向いていないからと、ずっとフン詰まった状態でした。そんな僕が5年前にタイムスリップして、こんなふうに教えてくれたらいいのにと思うことをやるつもりです。今から英語を勉強する人が僕のように5年もムダにしてほしくないというエールでもあります。

 とても人に英語を教えられるレベルではないのも、十分承知の上で伝えたいんです。若い人がそれを教えてくれるなら英語を勉強してみようと始めて、実際やってみたら、半年、1年で僕をビューンと抜いていくかもしれない。それでいいと思っています。

 英語を勉強するってどういうことかがわかっちゃうと、楽しくやりましょうなんて言えませんね。つらいし、その代わり話せるようになる。僕の話を聞いてそれを感じてほしい。ただ楽しくやりたい人は他のユーチューブで勉強した方がいいと思います。

 ただ僕ぐらいの英語力でも、アメリカ人とだけでなく、中国やイタリア、フランスの人ともちょっとだけしゃべれる感じで会話ができる。これがフランス語、中国語だったら何も話せない。でも、ちょっとだけでも英語ができるなら、会話が生まれるんです。その素晴らしさったらないですよ。世界中の人と英語でコンタクトが取れるんですもん。そのために細かいことじゃなく大きな視点を持つこと。若い人のために、現時点で少しでもお役に立てる英語の勉強法を伝えたいです。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    松本人志「事実無根」から一転、提訴取り下げの背景…黒塗りされた“大物タレント”を守るため?

  2. 2

    島田洋七が松本人志復帰説を一蹴…「視聴者は笑えない」「“天才”と周囲が持ち上げすぎ」と苦言

  3. 3

    人気作の続編「民王R」「トラベルナース」が明暗を分けたワケ…テレ朝の“続編戦略”は1勝1敗

  4. 4

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  5. 5

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  1. 6

    松本人志が文春訴訟取り下げで失った「大切なもの」…焦点は復帰時期や謝罪会見ではない

  2. 7

    窪田正孝の人気を食っちゃった? NHK「宙わたる教室」金髪の小林虎之介が《心に刺さる》ファン増殖中

  3. 8

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  4. 9

    菊川怜が選んだのはトロフィーワイフより母親…離婚で玉の輿7年半にピリオド、芸能界に返り咲き

  5. 10

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇