S・スタローンは25年連れ添った妻から三くだり半…「禍福は糾える縄の如し」

公開日: 更新日:

■「ロッキーvsドラゴ」は高評価

 この“シン・ロッキー”が、「トップガン マーヴェリック」など折からの“80年代映画リバイバルブーム”にうまく乗ったか、往年のファンからの評判がすこぶるいい。SNS上では、「これぞスタローンが本当に見せたかった真のロッキー4」「アポロやドラゴがオリジナルよりも掘り下げられ、人間関係により深みを感じた」などと絶賛されている。好評を受け、新宿ピカデリーでは1週間の予定だった上映がもう1週間延長となった。

 若いカミさんから見捨てられる憂き目に遭いながら、過去の作品の再編集版は異例のヒット。映画批評家の前田有一氏はこう話す。

「『ロッキー』シリーズはスタローン自身の人生とシンクロする部分も多く、彼にとっても特別な作品だと思います。無名の俳優から一気にスターダムに駆け上がった第1作に始まり、『ロッキー4』では、新たな妻であるブリジット・ニールセンを出演させたり、ロッキーが後進を育てる役に回った『クリード チャンプを継ぐ男』には、その3年前に36歳の若さで急逝した息子・セイジへの思いが色濃く反映されています。今回、肉体的、精神的に最盛期だったころの作品を再構築して高評価を得ているところに、オシドリ夫婦といわれていた奥さんから突然、離婚を突き付けられてしまうとは……なんとも因果なことです」

 まさに「禍福は糾える縄の如し」。また新たなロッキーの新作が生まれるかも知れない。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ダウンタウン浜田雅功の休養でよぎる2023年の「意識障害」報道…「前日のことを全く記憶していない」

  2. 2

    フジテレビ30代アナ永島優美、椿原慶子が辞めて佐々木恭子、西山喜久恵50代アナが居座る深刻

  3. 3

    ダウンタウン浜田雅功が休養でテレビ業界大激震…キー局編成関係者「いずれ番組の打ち切り話が出てくる」

  4. 4

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  5. 5

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  1. 6

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  2. 7

    志村けんさん急逝から4年で死後トラブルなし…松本人志と比較される女性関係とカネ払い

  3. 8

    【動画あり】イケイケ国民民主党に“パワハラ問題”噴出!女性衆院議員からの罵倒叱責で体調不良に…4人も離党の異常事態

  4. 9

    “現代の遊女”吉原のソープ嬢はNHK大河ドラマ『べらぼう』をどう見ている? 地元は特需に沸く

  5. 10

    日テレ「さよなら帝国劇場」でわかったテレビ軽視…劇場の階段から放送、伴奏は電子ピアノのみ