歌舞伎界のプリンス市川染五郎の破壊力 「レジェンド&バタフライ」森蘭丸役でキムタク凌駕
先週末27日に公開された木村拓哉(50)の「レジェンド&バタフライ」が映画動員ランキングで初登場1位に輝いた。東映70周年記念作で総製作費20億円という社運をかけた大作に、木村と綾瀬はるか(37)も公開前から全国サプライズ行脚に出向くほど前宣伝も万全。初週好調で関係者もほっと胸をなでおろしたところだが、そんな木村よりも話題になっているのが市川染五郎(17)である。
「本能寺の変」で、最後まで木村演じる信長を献身的に守る美少年・森蘭丸を好演。映画初出演とは思えないいでたちと存在感に、ネット上では「染五郎の蘭丸、キムタク超え」「蘭丸、カッコ良すぎ」と盛り上がりを見せている。映画批評家の前田有一氏がこう言う。
■ 一目で印象に残る
「木村拓哉、綾瀬はるかという“キャストの存在感”で成り立つ作品で爪痕を残した染五郎さんの演技力は際立っていた。切れ長の目、和風な顔立ち、時代劇に馴染む美しい所作、雰囲気をまとえるのは育った環境がなせる業。一目で印象に残るというのもすごい。木村さんがカバーしきれない若年女性層を、染五郎さんが獲得したのでは」