小倉一郎さん「がん」が肺、胸骨、脳の4カ所に…大病を機に、やりたい3つのことすぐ行動に
井月は本を読んだりすると、かなりの教養人です。京都の公家独特の漢字を俳句に使ったり、松尾芭蕉の長い詩を全部暗記していて。
「越後獅子」という句集を出し、種田山頭火ほどメジャーじゃないけど、伊那にも長岡にもたくさん句碑が立っている。高浜虚子らの俳句に影響を与えたともいわれているのにその真価が認められていない。
それで高田純という脚本家と一緒に脚本を書いて東映に売り込んだけど、「企画が地味すぎる」と言われてしまいました。
映画はお金がかかる。この映画は江戸時代から明治、昭和が背景になっているので余計です。だから、今も資金集めの段階です。でも、撮らなきゃ死ねない(笑)。
去年は俳優の仕事ができなかったので、今月27日に「俳句先輩」(日テレプラス、ひかりTV)の放送で再開できてうれしいです。
(聞き手=中野裕子)