グラドルやモデルがまるで本物…増殖する「AI美女」の可能性とリスク
「実在しない“19歳港区女子”神宮寺藍のTikTokが2日で100万回再生されている」と起業家の朝比奈ひかり氏がツイートしたことで“AIインフルエンサー”「神宮寺藍」が話題になっている。
神宮寺藍は、AI(人工知能)に美女の条件を学習させ、画像生成された実在しない「AI美女」。〈30キロのダイエットに成功した港区在住の美女で、本業はグラビアアイドル、趣味はギャラ飲み〉という設定だ。ちなみにTikTokに掲載されているのは静止画のみ。
その神宮寺藍のアカウントをたどっていくと、「神宮寺 藍/TikTokは壮大な社会実験 @Jinguji_Ai」という制作者のアカウントにたどり付き、神宮寺藍はAIで生成された、実在しない美女であると種明かしされている。〈新世代SNSマーケティングを届けるべく、TikTok参入しました〉とあり、神宮寺藍の始動後2週間で、TikTokは200万回再生され、メディアからの問い合わせも殺到しているという。
一方、「週刊プレイボーイ」(集英社)では、編集部でAIグラドルを作成。理想のイメージに近い画像や文言をAI画像生成ソフトに学習させ“たぬき顔の妹系美少女”「さつきあい」を誕生させた。すでに紙面のグラビア展開にとどまらず、5月29日には、デジタル写真集まで発売されている。
いずれも美形でスタイルはバッチリ。実物と見まがうばかりの完成度で、言われなければ、「AI」だとは気がつかないだろう。