名優リーアム・ニーソンが100本目の節目 映画「探偵マーロウ」で味わう憧れのハードボイルド
私立探偵フィリップ・マーロウが帰ってくる。
レイモンド・チャンドラーの名作「ロング・グッドバイ」の続編として、マーロウの活躍を描いた小説「黒い瞳のブロンド」(2014年刊)を原作に、16日公開の映画「探偵マーロウ」。リーアム・ニーソン(71)が出演100本目の節目として、「演じてみたかった」というマーロウに扮している。
パナマ帽にトレンチコート、誰かと会うときはたばこに火をつけ、また、スキットルボトルの酒をかじる。バーにストリップ、水たまりに映ったネオンサインが、車輪の波紋で揺れるところといい、ハードボイルド、探偵ものの王道だ。謎のブロンド美女からの依頼で、行方不明の男を追うなか、マーロウは深みにはまり、街の裏側、闇へと入っていく。中高年世代には懐かしく、ワクワクするお馴染みの展開だ。
「本作の舞台は1939年のハリウッド。戦争の不穏な空気が漂うなか、マーロウの見せるダンディズムはその世界観を知っている世代にも知らない世代にも好評です」と、宣伝会社「樂舎」の吉原綾乃さんは言う。
かつて憧れた男の生きざまに、もう一度浸ってみてはいかがだろうか。