「まいう~」に秘めた第一人者・石塚英彦の一味違う食レポ
「美術品とか、間取りとか、そういうのもいじるけど、その人がどういうもの食べてるのかっていうのは必ず間に(入る)。その時が、なんか知んないけど一番イキイキしてた」(フジテレビ系「ボクらの時代」19年7月14日)
この番組がきっかけになり、食レポの仕事が増えていった石塚。先輩のウガンダからは「おまえなんでケーキ食うときに、口の横に生クリームつけないんだよ」「なんでアメリカンドッグ片手じゃなくて、両手で持たないんだよ」「おまえ、食いしん坊なんだろ」などと、さまざまなことを教えられた(フジテレビ系「さんまのまんま」15年2月14日)。その助言を吸収した結果、食レポ界のトップの一人となったのだ。
「食べた感想を言わないの僕ぐらいでしょうね。よく彦摩呂くんとかは、どういう食感でとか、素材がどうとか言う。僕は『まいう~』しか言ってないですから」(フジテレビ系「ライオンのごきげんよう」14年11月27日)と自嘲する石塚の食レポは一味違う。
「どういうところにこの人は苦労しているのか。こだわっているのか。そういうところを引き出したいと思って食レポしています。僕の場合は、リポート全体の情報量が100だとしたら、味30、人70くらい」(ヤフー「Yahoo!ニュースエキスパート」21年6月27日)
だからこそ、石塚英彦の食レポには“人間味”があるに違いない。