「どうする家康」千姫役・原菜乃華の驚異のポテンシャル 穏やかな役から狂愛ストーカーまで演じ分け
「どうする家康」も家康最後の戦いとなる「大坂の陣」へ。豊臣対徳川の大合戦の火蓋が切られた家康にとって14年ぶりの大戦だ。全国大名30万の大軍で大坂城を包囲、そしてイギリス製大筒が炸裂することに……。
「信長や秀吉と同じ地獄を背負い、あの世へ行く」 「それが最後の役目じゃ」 と家康は最後の戦に決意を固める。しかし大坂城には秀忠(森崎ウィン)と江(マイコ)の間の長女・千姫(原菜乃華)が居る。家康にとっては目に入れても痛くない最愛の孫娘だ。
千姫は徳川の血を引くとはいえ、たった7歳で秀吉の嫡男・秀頼に嫁いだ。わかりやすい政略結婚である。幼い頃よりと徳川と豊臣の間で板挟みとなり、姑・茶々がベッタリ付いている旦那の秀頼か、古だぬきの爺ちゃん家康か……どっちつかずで震えながら日々揺れる想いでいる。そんな戦を憂う千姫役を演じているのは原菜乃華だ。
土曜ナイトドラマ『泥濘の食卓』(テレビ朝日系列)の尾崎ちふゆ役で、主人公の不倫相手の息子ハルキを狂愛し、執拗なストーキングでクレージー女子を演じている。『どうする家康』では穏やかで優しい千姫役を好演。幅広い演技力はポテンシャルの高さが伺える。