昭和人情居酒屋「定食酒場食堂」あまたの業界関係者に惜しまれるように閉店
電撃ネットワークのメンバーなど芸能関係者が常連であることでも知られ、テレビなどで取り上げられた東京は新宿区の定食酒場食堂が1月いっぱいで閉店。最終日は店に入り切れないほどの客で大にぎわいだった。「日本一安い」を掲げる通り、60円ラーメンに80円ナポリタン、冷やしトマト9円といったメニューがずらり。
「元フォーリーブスのメンバーで、音楽プロデューサーの長田栄二氏が弾き語りを披露したり、元祖筋肉タレント坂本一生が食べきれないほどの大盛りジンギスカンが供されたりといったエピソードは数知れず。あまたの業界関係者が分け隔てなく交流する場所でもありました」と、常連の芸能プロ社長は言う。
閉店の理由は築77年と老朽化した建物が解体されるためだが、ドラマ「相棒」で演じた「シャブ山シャブ子」などでも知られる女優の江藤あやは、「昭和の雰囲気がたっぷり味わえる、懐かしい感じの居酒屋がなくなってしまうのは寂しいかぎりです」と語っているという。
壁が黒く変色し、外壁にはひび割れが目立つものの、店内の熱気は冷めやらず、存続を求める声があがっている。そうした声もあって、店主の天野雅博さん(56)はこう言っている。