フリーアナ生島ヒロシさん「人生はラグビーボールみたいなもの」
TBS時代にマンションを買い、その後、我が家をぶっちゃけ4億円で買いました。ワンルームマンションの投資もブームで、ワンルームも4つか5つあった。この事務所のマンションもおそらく住人の中でも一番高い1億6000万円で買っています。不動産は7億円近く。それから同級生のディーラーが「資産を増やしてやる」というのでいろいろ付き合って買ったら、増えるどころか減っちゃうじゃないかって(笑)。お金は借り入れでやったわけじゃないけど、一時は借金が10億円近かった。
バブルがハジけ、ワンルームマンションは全部処分し、借金の残りも返済して事務所と自宅だけはキープしました。バリバリ稼いだ時も使える余裕はなくていっぱいいっぱいだった。随分ムチャしましたね。
最近は僕のことをアナウンサーの憧れのモデルと言ってくれる人もいます(笑)。局アナから独立、フリーで活躍し、事務所にはいろんなタレントさんが入ってくるようになり、経営者としての顔を持ち、つねに新たなチャレンジをして、寄席の舞台で漫才までやっている、なんて。
でも、僕はアナウンサーとしては正統派じゃなかったんです。あの時のTBSは3人しか採用しない予定だったのに、4人目で僕を採った。正統派じゃないけど、当たるも八卦で、変わり種を採っておこうかという、ユニーク枠です。今では正統派はキャリアを終えているのに、なぜか僕だけ最後まで行き残っています。人生は本当にわからないものです。