著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

過去よりも「今やること」しか興味ない 林修の生き方

公開日: 更新日:

「仕事を楽しいと思ったことはない」
 (林修NHK・Eテレ「ワルイコあつまれ」8月27日放送)

  ◇  ◇  ◇

 東進ハイスクールのテレビCMで発した「いつやるか? 今でしょ!」というフレーズが2013年、流行語となり、タレントとしても大ブレークした予備校講師の林修(59)。それから10年以上経ってなお、いまだ人気は衰えず、複数の冠番組を抱えている。そんな林が「仕事は楽しいですか?」と問われて答えた一言が今週の言葉だ。

「自分が楽しい仕事ではなく、自分ができる仕事をして、お金を払ってくれる人にありがとうございましたって言われたい」と続けた。それは予備校講師の仕事でも、テレビタレントの仕事でも、同じだという。

 林はもともと、テレビタレントになることはもちろん、予備校講師になろうとも思っていなかった。それどころか、塾講師なんて死んでもやるもんかと思うほど大嫌いだった。

 林は東京大学を卒業するとアナリストになりたいと思い、銀行に就職した。しかし、入ってみると、その銀行にはアナリストになる道がなかった。その結果、わずか5カ月で退職。そこから「空白の3年間」と自ら称する苦境の日々に突入した。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  2. 2

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  3. 3

    巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    茨城県知事の異常な県政を朝日も毎日も報じない不思議…職員13人が自殺?重大事件じゃないか!

  1. 6

    立憲民主党の凋落は自民党以上に深刻…参院選改選組が国民民主党に露骨なスリ寄り

  2. 7

    小芝風花&松坂桃李は勝ち組、清野菜名は貧乏クジ…今期ドラマ「トップコート」所属俳優の泣き笑い

  3. 8

    阿部寛「滑舌問題」はクリアできそうだが…新日曜劇場『キャスター』で国民的俳優が試される“唯一の心配事”

  4. 9

    浜田雅功の休養の裏で着々と進む松本人志との"今夏ダウンダウン完全復帰計画"…プラットフォームに本腰

  5. 10

    誰トク?広がる地方私大の公立化…見送られた千葉科学大は「加計学園」が運営撤退も大学存続