小林すすむさんは「他人を思いやることが一番」の人 だからドラマのオファーが絶えないのだ
今やドラマ「踊る大捜査線」の中西係長役で知られる、小林すすむさん。私のような60代の者にはお笑いトリオ「ヒップアップ」のメンバーとしてのほうが認知度は高いと思います。
スーさん(小林さん)とは30年以上前、深夜番組で半年ご一緒させていただきました。当時はグループから俳優さんのお仕事が中心になっていましたが、「THE MANZAI」や「オレたちひょうきん族」で大活躍された方なので、元気でにぎやかな方を想像していました。ところが、まったく違って、たたずまいは清楚な感じで、誰に対しても礼儀正しく、親切。楽屋でも進んで話を切り出すタイプではなく、聞かれたら答える、知っている話には邪魔にならないように参加される。押し出しの強い関西の芸人さんたちとの仕事が多かった私には「こんなにも静かな芸人さんもいるんだ」とちょっとしたカルチャーショックでした。
静かといっても決して暗いわけではなく、いつもニコニコと人懐っこい笑顔を絶やさず「漫才書き」の私には「人を笑顔にする笑いって難しいよね」とお笑いの話もしてくださいました。