著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

小林すすむさんは「他人を思いやることが一番」の人 だからドラマのオファーが絶えないのだ

公開日: 更新日:

 そのポイントは4つ。「独り善がりにならない」「お客さんに丁寧に言葉を届ける」「たとえすべってもくよくよ引きずらない」「あとは自信を持ってやるだけだね」

 当時NSCの講師になったばかりだった私にはどれも刺さる言葉でした。

 強引に押し出さないけれど、自分の役割はきちんとこなして、バランスは崩さない。いらっしゃるだけで場が和やかになる本当に存在感のある方でした。だからこそ「踊る大捜査線」以外にもドラマのオファーが絶えなかったのだと思います。

 まず人のことを考えるエピソードをひとつ。

 収録が終わり軽い反省会をすませた午前2時前。局からホテルまでのタクシーチケットをプロデューサーが配られた時にスーさんが「先週の運転手さん、虫の居所が悪かったのか、行き先を伝えても返事がなくて、降りる時もありがとうございましたもなかったんですよ」と苦笑いで伝えられた。

 するとプロデューサーが「スーちゃんそれホンマか?」「はい、そうでした」の言葉が終わるか終わらないかのうちに、プロデューサーは顔を真っ赤にして怒り心頭。局の前にあったタクシーの営業所へ電話をかけ「プロデューサーの〇〇や。すぐ制作(フロア)に来てくれ!」と呼びつけ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  2. 2

    ジャンポケ斉藤慎二 ロケ車内での性的行為には“常習説”…吉本契約解除は「トカゲの尻尾切り」

  3. 3

    阪神フロントすでに来季組閣に着手 藤川次期監督の「右腕」ヘッドコーチ候補5人の名前

  4. 4

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  5. 5

    裁判長期化の松本人志は復帰してもお笑いの道は難しい さんまタイプで、タモリとは違うスタイル

  1. 6

    日本ハム優良2助っ人が流出危機…新庄監督まさかの「公開残留要請」、オリ&西武が調査か

  2. 7

    巨人・岡本和真「メジャー断念」に現実味…“元エースと4番”の同時流出はあり得ない?

  3. 8

    谷原章介長男「ジュノンボーイ」グランプリに期待 語られなかった実の父は「死ぬまで俳優」宣言

  4. 9

    エロオイルマッサージで女性客6人が被害訴え…おっさんセラピストのヘタくそな言い訳

  5. 10

    開店半年で会員200人…摘発された錦糸町のハプバー「人気の秘密と集客の手口」